1週間だけの架空都市、奇祭「バーニングマン」。



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今は国内だけでなく、国外でもたくさんのイベントが溢れているよね。
今回はその中でも「奇祭」と呼ばれているアメリカのバーニングマンというイベントをご紹介します。

バーニングマンは、簡単にいうと世界中からたくさんのアーティストが集まり、砂漠で1週間の共同生活を過ごすというイベント。
数万人に及ぶ参加者たちがイベント期間中に多種多様な自己表現を発信していて、そのメインではバーニングマンのシンボルである「人型の木像(ザ・マン)を燃やす」という、一種のアングラ的な文化があるんだ。
そして、そこでは参加者たちで架空の都市が形成され、地球上の新世界として近未来的とも言える圧倒的な存在感を発する。

この1週間だけ存在する架空都市の基本理念は「傍観者」を許していないというところなんだけど、要は参加者は誰かに頼ることなく、自発的に行動することが求められるんだ。
そして、そのうえで参加者たちは外部から遮断された砂漠という、過酷な環境の中でともに1週間の共同生活を過ごす。

ザ・マンを燃やすという行為だけでなく、インフラも何も整備されていない砂漠という原始的な場所にたくさんのアーティストが集まるってこともあり、その様相が「奇祭」って呼ばれる所以でもあるんじゃないのかな?

バーニングマンとは?

そもそもバーニングマンって何で始まったの?ってことで、簡単に歴史を説明するね。


(出典:WILL SNACKS

1986年、発起人である、ラリー・ハーベイ(Larry Harvey)が失恋の末、恋人との別れにケジメをつけるためにカリフォルニア州サンフランシスコのベイカー・ビーチで人型の木像(ザ・マン)を燃やしたのが始まり。
ラリーはその場に居合わせた人たちと親しくなり、毎年1番日の長い日にバーニングマンが開催されるようになる。

1990年、イベントは500人規模までに拡大したものの、法執行機関からザ・マンへの点火の禁止を勧告される。
その約2ヶ月後、Cacophony Societyのブラックロック砂漠への旅に、ザ・マンが招待され、開催。
Cacophony Society:70~80年代にサンフランシスコに存在したアナーキーなシークレットソサエティ「スーサイドクラブ」のメンバーが86年に立ち上げたネットワーク。(参考:HEAPS

1990年代の後半にはインターネットの普及に伴い、アンダーグラウンドなイベントであったバーニングマンは、世界各地から数万人の参加者が集まる現在のような形に変化

1人の青年の失恋をきっかけに、人型の木像(ザ・マン)を燃やしたことで始まったバーニングマン。
なぜ、ここまで大規模なイベントになったのかというと、西海岸のアンダーグラウンド・シーンの興味を惹いたってことに尽きるんだろうね。

バーニングマンの開催概要

ここで、開催の概要をご紹介。

開催期間:8月の最終月曜日から9月の第一月曜日までの8日間。最終日はレイバー・デー(祝日)。
※メインのバーニングマン(人型の木造を燃やす)は土曜日の夜に開催
※来年(2018年)は8月26日〜9月3日。
開催場所:ブラックロック砂漠(アメリカ合衆国ネバダ州北部)
チケット:1枚425ドル〜1200ドルまで
残念ながら今年の開催は終わっちゃったんだけど、参加者は約7万人が集まったみたい。


(Photo By Matt

これが「ブラックロック・シティ」と呼ばれるバーニングマンのコミュニティ。
もちろん、砂漠ということで電気・水道・ガスなどのインフラは無く、インターネットもないという、まさに陸の孤島
ちなみに参加者に与えられるものは居住スペースとエコトイレ、そして氷のみで、その他の水や食料などは参加者自身が持ってくることになるそう。
中央にはバーニングマンのシンボルとして、また広大なコミュニティを移動する際の目印として「ザ・マン」が立っているんだ。

下記サイトはバーニングマンの日本窓口が運営しているサイト。
詳細はこちらのサイトを確認してみてね。
公式サイト:英語です。
Burninja:バーニングマン関連情報サイト
Burninja:Facebookページ
burninja:ここはチケットについての情報です(2017年の情報)。

世界中から数万の人が集まる以上、この架空都市には当然ながらルールが存在するんだ。
次はバーニングマンに参加するうえでの、ルールを紹介するよ。

バーニングマンの10ケ条とは?

バーニングマンは基本的には音楽とアートの祭典で、毎年テーマが決まっているんだ。
ちなみに2017年のテーマ「Radical Ritual(過激な儀式)」
バーニングマンはチケットさえあれば、誰もが参加できるイベントなんだけど、参加するには10の大原則を守らないといけない。
この10ケ条を読めば、バーニングマンがどんなイベントなのか、さらに理解が深まると思うよ。

Radical Inclusion

誰でも参加OK

 バーニングマンには、誰でも参加できます。わたしたちは、未経験者を歓迎しリスペクトします。ここには、参加資格などは一切ありません。
Gifting

与える姿勢

バーニングマンはギフト経済から成っています。ギフト自体の価値は無条件。見返りや同等の価値の物への交換を期待しません。
Decommodificatio

脱・商業化

 純粋な「ギフト」の精神を保つために私たちは営利的なスポンサーや取引広告などを介さない社会的環境づくりを目指します。そのような搾取からこの文化を守る姿勢をもち、参加するという体験が「消費行動」に取って代わられることは、断固拒否します。
 4 Radical Self-Reliance

徹底した自立

それぞれが自身の内なる才能を見いだしそれを十分に働かせ、それに頼りましょう。
 5 Radical Self-Expression

徹底した自己表現

 徹底した自己表現は、ユニークな才能から生じるもの。表現者自身や共同制作者たち以外の人がその内容を取り決めることは出来ません。それは、表現者からのギフトなのです。この精神に基づき、表現者も同様に受け手の権利や自由を尊重します。
 6 Communal Effort

協力すること

 ここでは、創造的に協力したり共同制作することを尊重します。そのためのソーシャルな繋がり、公共のスペース、アート作品、そしてコミュニケーションの手法を築き、促進し、守っていきます。
 7 Civic Responsibility

ブラックロックシティ市民としての責任

私たちは、市民社会を尊重します。ここでイベントをオーガナイズする人達は公益に対する責任をとると同時に参加者に、ブラックロックシティ市民としての責任を伝えなければなりません。またイベントを行う際は、当地の自治区、ネバダ州そして連邦の法律に従うことに対する責任もとる必要があります。
 8 Leaving No Trace

跡を残さないこと

 我々のコミュニティは、環境を尊重します。どこに集まろうが、活動の物質的な跡を残しません。立ち去る時は、場を一掃し、できるかぎりこの地を、来た時より良い状態にするよう心がけます。
 9 Participation

参加すること

 ここでは「徹底した参加」という倫理に徹します。変容というのは、個人的なものも社会的なものも極めて主観的な参加を通してのみ起こりうると信じています。主観的な経験によって「いま、ここ」を感じます。誰もが何かをしに来れる。誰もが遊びに来れる。心を開いていく行動によってこの世界をリアルにします。
 10 Immediacy

直接性

 「直接体験」は、多くの意味でここの文化において最も重要な価値の基準です。私たちは、自分たちと、自身の内面や周囲の現実この社会、そして人の力を超えた自然との間にある障害をのり越えようと努めます。「直接体験」は、他のどの観念にも取って代わられることができません。

(出典:ViBRANT AVENUE ブログ

この中でイメージしづらいのは「ギフト」って言葉じゃないかな?
ギフトってのは文字通り、相手に与えるモノの意味なんだけど、分かりやすくいうと例えばバーニングマンの参加者はアーティストが多いんだけど、その中にはシェフの人もいたりして自分の得意な食事を提供したり、バーの経営者の人などは飲み物を提供していたりするんだよね。
そういったモノを提供されるときには見返りや物々交換をしてはいけなくて、あくまでもギフト(贈り物)ってことなんだよね。
全ての行動姿勢は自己表現であり、ギフトであるっていう考えなんだ。

バーニングマンって結局、どんなことをしているの?

いよいよ、本題。
基礎知識は理解してもらったと思うので、ここからはバーニングマンの実際の動画や画像を紹介するよ。
動画はたくさんアップされているので、自分で検索してみるのもいいんじゃないかな。
今回のはあくまでも「僕の好み」で紹介します。

まずは動画から。動画を見ると全体のイメージが付きやすいよ。


(出典:Alvin Nguyen)


(出典:Dj Tuncay Isgel)

どうかな?短い動画だけど、雰囲気とか伝わりやすいんじゃないかな。
動画を見れない人は画像で雰囲気を味わってみて。


(出典:billboardbiz


(出典:travel-advisor.eu


(出典:NME


(出典:hellotravel


(出典:Festicket

画像で伝わるかなぁ?
動画や画像は「BURNING MAN」って検索するだけでたくさん出てくるから、ぜひチェックしてみてね。
この他の自己表現としては、wikipediaによると

絵画や彫刻などの制作。舞台演劇。ミュージカル。パントマイム。舞踊。サーカス。楽器演奏。ジャムセッション。
大道芸。仮装。集団パフォーマンス。パレード。ファイアー・ポイ。フラフープ。トランポリン。ウエイトトレーニング。ローラーディスコ。
「アートカー」あるいは「ミュータント・ビークル」と呼ばれる、奇抜なデコレーションを施し、巨大なスピーカーを装備したトラックや移動ダンスフロア、あるいは移動バーカウンターの制作と運用。
大規模レイヴパーティ。野外ダンス。DJ。カウンターでのアルコール類の提供や各種カクテルの調製。友人への料理の提供。
グラフィティ・アート作品の制作。ボディペインティング。持ち寄った服へのシルクスクリーン印刷。
瞑想。ヨガ。座禅。天体観賞。
パネル・ディスカッション。各種ワークショップ。マッサージ。ヒーリング。カウンセリング。
パン焼き教室。鉄パイプ溶接教室。内燃機関のリビルド。アクセサリー手作り教室。
自転車修理/改造。セスナ機での遊覧飛行。スカイダイビング。
大規模な遊具の設置(非常に大きなシーソーや滑り台、ブランコ。人力メリーゴーランド。フリー・クライミング施設)

アートって聞くと、敷居が高いように感じると思うんだけど、あくまでも自己表現なので実際のところは「なんでもあり」って感じだよね。

ちなみに、参加者はみんなゴーグルやマスクをしているんだけど、ここは砂漠ということもあり、砂嵐がスゴいみたい。
そんな、防護服的な格好もしているからか、たくさんのアートと融合して、近未来的な雰囲気を感じるよね。

まとめ

いかがでしたか、アメリカの奇祭「バーニングマン」
現代社会から逸脱した新世界、もしくは地球外の他の惑星的な様相を呈しているよね。
1週間という短い期間だけど、自己表現をするために世界中から数万人が集まるこのイベント。
イベントって言っていいのかすら分からない感じなんだけどね。

バーニングマンは今では日本からの参加者も増えているみたいで、ツアーもあるので、ぜひ我こそは!って思う人がいたら検索してみてね。
チケットはすぐに売り切れるみたいなので、個人的に行きたい人は発売日は必ず確認してね。調べる限りでは来年のチケットは今年の12月くらいには発売されるみたいだよ。
海外は難しいなっていう人は日本でもバーニングマンはBurning Japanで毎年開催されているよ。興味のある人は要チェック。

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